初期症状からナットクラッカー症候群と診断されるまで

健康・美容

ナットクラッカー症候群と診断され不安な方!

新型コロナウイルス流行下に私がナットクラッカー症候群になった時の経験を紹介します。

参考になれば幸いです。

ナットクラッカー症候群

正式名称は(左腎静脈捕捉症候群)

左腎臓につながっている血管(左腎静脈)が腹部大動脈と上腸間膜動脈に挟まれており、その間隔が狭まることにより左腎静脈が圧迫されます。圧迫されたことにより血流が悪くなり、左腎臓にうっ血や出血がでる症状のことです。

主な症状としては血尿や尿タンパクがあげられます。通常は痛みを伴わないそうです。

ナットクラッカーという名は静脈が動脈に挟まれており、その形がくるみ割り器似ていることから由来しているそうです。静脈がくるみですね!

症状①:血尿

最初の症状です。

病院に行くきっかけは血尿でした。

金曜日の夜にSwitchのフィットボクシングでトレーニングして、その後トイレに行き、水を流すときに気づきました。トイレ中がピンク色になっていたのです。

特に身体に異変も痛みもなかったので、次の日に様子を見ようと考えその日はそのまま就寝しました。

症状②:尿が出なくなる

土曜日、朝起きてトイレに行くけど、尿が出てこなかったのです。

まだ水分がたまっていないのかな?と軽く考え、朝多めに白湯を飲み様子を見ることにしました。

起床後1時間くらいたった後、トイレに行き、力むと”プチッ”という感覚とともに大量の血尿が出てきたのです。

急いで近くの泌尿器科がある大きめの病院を探し、新型コロナウイルスのこともあるので病院に電話し、当日診察可能か確認してから病院に行きました。

病院の診察結果①:X病院

病院では尿と超音波、膀胱カメラの検査を行いました

超音波検査
膀胱内に異物がある。

膀胱カメラ
膀胱内の異物は血塊でだった。膀胱炎もなく、特に問題なし。

先生にお腹に衝撃を受けたりしなかったか聞かれたのですが、特にそんな記憶もありませんでした。

腎臓の問題の可能性もあるということで細菌検査を行い、念のためと抗生物質を処方してもらいました。

細菌検査の結果を確認するため1週間後に予約をとり、この日は買い物をして帰宅。

病院に行った後は血尿は続いているものの血尿以外は身体に異変はなく、問題なくすごしていました。

症状③:尿を出したくても出せない

問題は夜に起きました。

夕食後トイレに行っても再び尿が出なくなったのです。朝みたいに水を沢山飲めば出てくるだろうと多めに水を飲んでいましたが出てこず、後に後悔することに。

尿が出なくなってから3時間後、膀胱はパンパンなのにどんなに力んでも出てきません。

出したくても尿が出ないし、膀胱がパンパンで眠ることもできそうにないので、午前中に行った病院に連絡したのですが泌尿器科を診れる先生がいないからと断られました。他の大きめの病院にも連絡しましたが同じように断られます。

やはり泌尿器科は特殊なのでしょうか。こういう時は先に#7119に相談しても良かったかもしれません。

最後にかけた病院で近くの泌尿器科が診れる病院を紹介してもらいました。紹介してもらった病院に電話し、診てもらえるということだったのですぐにタクシーで向かいます。

この時点で歩くこともギリギリの状態だったので、救急車を呼んでも良かったかもしれません。

タクシー内の段差やブレーキの振動だけでなく、普通の会話すらも膀胱に響いて辛い状態でした。

病院での検査結果②:Y病院

こちらの病院では尿検査と超音波検査を行いました。
※膀胱カメラの話昼にやっており、1日に何度もやるのはよくないそうで無しになりました。

超音波検査
700ml近くの尿が膀胱に溜まっていたそうです。通常なら入院が必要なレベルだと言われました。

血液検査
問題なし。

処置をしてもらいましたが、尿の中に大量の大きな血の塊があったそうです。その後はトイレで尿が出るようになりました。この時点で少し背中に痛みを感じ、背中の痛みについて伝えたのですが尿検査の結果も問題ないということで、次に尿が出なくなったら自分で処理できるようにとセルフカテーテルをもらい帰宅しました。

因みに、尿を出したくても出ない状態の時は水分摂取は控えめにと言われました。

水分を多く摂取すれば出るだろうと沢山水を飲み、自分で自分の首を絞めていました笑。

この時点で熱はありません。

症状④:激しい背中の痛み

帰宅後は尿も出るようになり、背中の痛みも気にならなくなっていました。

深夜だったので、すぐに就寝。

就寝後1時間しないうちから背中に痛みがあり目が覚めました。

寝返りをしてもうつぶせになっても痛み消えず、眠れません。横になっても座っても立っても歩いても何をしても痛みはますます強くなっていきました。

そのうち汗が出て、手が震えてくるようになりました。

眠れないし背中の痛みはますます激しくなります。

病院に行った方がよいのか、どうしても我慢できないほどでもない。

一応熱を測ると37.2あり、新型コロナウイルスの問題もあるため迷惑かけたくない気持もあり、1度病院に行ってるのにまた行っても良いのか悩みました。

どうすればよいのか自分では判断できなくなったので#7119へ相談したところ、汗と手の震えは普通じゃないということですぐに救急車を呼んでくれました。

病院の検査結果③:Y病院

救急車に乗車した時点で熱が37.5。新型コロナウイルスの可能性もあり、それでも診てもらえる病院があるか探してくれていたですが、先ほど見てもらった病院が受け入れてくれるということで同じ病院に今度は救急車で戻ってきました。

2回目は超音波とCT検査を行いました。

病院に着いた時には背中の痛みはより激しくなっており、横になっても座っても痛みは増すばかりで、かなりつらかったです。

超音波検査
原因わからず。

CT検査
急性腎盂腎炎の可能性が高いとのことでした。

痛み止めと抗生物質の点滴を打って、月曜日の朝一に最初に行った病院に行くように!と紹介状と痛み止めの飲み薬をもらい帰宅。その時点で次の日の朝になっていました。

この日は痛みを感じることがあっても、眠れないほどではなく、尿もしっかり出るようになっていたので、家で安静にして過ごしました。

病院の検査結果④:X病院

月曜日、言われた通り朝一に病院へ。

受付で熱が37.4あり、37.1以上人は発熱外来にと言われましたが、紹介状を先生に確認してもらい、もともとこちらの病院で見てもらっていたのと腎臓の炎症からの発熱だろうということでそのまま泌尿器科で見てもらうことが出来ました。

この日は尿検査と超音波、血液検査をしました。

尿検査
血尿はあるが、特に問題なし

血液検査
クレアチンの数値が基準より高い。

超音波検査
特に念入りに検査されました。

全ての検査の結果、ナットクラッカー症候群と診断されました。前の病院でいわれた病名と違う(笑)

急性腎盂腎炎と言われてから自分で調べ、抗生物質などの処置が必要と書いてあったので、先生に伺ったところ、ナットクラッカー症候群は生まれつきのものだから必要ないとのことでした。

この日は前回見てもらった担当の先生がお休みだったので、担当の先生に確認してもらった方が良いということで、担当の先生がいる日に予約を取り帰宅しました。

この時点で血尿あり、背中の痛みありです。背中の痛みには痛み止めを処方してくれました。

結果:X病院

担当の先生の診断もナットクラッカー症候群で間違いないとのことでした。CT画像を見せてもらいましたが、静脈が動脈に挟まれている形はまさにくるみ割り器でした。

前回の細菌検査の結果も問題なかったそうです。

背中の痛みについては、腎臓に溜まった血液が固まり、腎結石のような症状になっているから痛むのだろうということでした。

ナットクラッカー症候群は症例が少なく、アスリートや痩せてる人がなりやすいそうで、太ると良いと言われました。

貧血もないということで処置は必要なく、薬もありません。ただ、血尿が続き貧血がある場合などは手術が必要になることがあり、また腎臓に影響がでることもあるということで継続的な定期検診をすることになりました。

このことがきっかけかわかりませんが、1年もたたないうちに身体の調子が悪くなり様々な症状がでてくるようになります。

感謝

夜間緊急外来で伺った病院では同じ日に短時間で2度もご迷惑をおかけしましたが、先生と看護師さんは「日曜日は病院が休みなので、何か症状があったらこちらの緊急外来に来て下さい」と言っていただき親切に対応してくれました。

昼間の病院はその後、背中の痛みが消えず予約せずに行くことが多かったのですが、担当の先生はもちろん他の先生、受付の方も「心配な症状があったら、担当の先生がいなくても病院に来て下さい。」と親身に対応してくれました。

救急隊員の方も、私に熱があったので新型コロナウイルスの心配もあったと思うのですが、対応は優しかったです。

その後、他の病院では冷たい対応をされたこともあり、今回対応していただいた方々には感謝しかありません。本当にありがとうございました。

ナットクラッカー症候群と診断されてからの症状、対策についてはこちらをご覧ください。

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